モボ・モガがいた時代のこと

モボ・モガがいた時代のこと

みなさんは「モボ・モガ」を知っていますか?


モダンボーイ、モダンガール、通称「モボ・モガ」は、大正時代から昭和初期に洋装を好み、西洋文化を積極的に取り入れ、それまでの日本人のライフスタイルを変えた若者たちのことを指します。


今でいうと、人気インスタグラマ―か、TikTokerといったところ?


第一次世界大戦が終わり、産業化が進み豊かになった日本に、西洋から新しいライフスタイルがやってきました。いわゆる洋服やメイクなど、現代に通じるスタイルがこの時代にやってきたのです。

男性の方が洋装を取り入れるのは早く、山高帽子、スーツ、スティッキなど英国紳士を真似たようなスタイルが明治時代から流行りました。

大正時代になって女性はワンピースなどの洋装を身につけはじめ、和装で隠していた肌を出すようなスタイルも取り入れはじめるのです。

日本髪をやめ長い髪を下ろしたり、西洋風に変えたり。メイクは映画のハリウッド女優を見本に華やかになっていきました。

そして洋装だけに縛られず、従来の和服に自分たちらしい西洋的なアレンジを加えて、東京の銀座へ繰り出す女性たち。そんな彼女たちを当時の讀賣新聞記者が「モダンガール」と名づけました。


モボ・モガ達は外見でこう呼ばれていたのですが、この外見を生んだ背景には、戦争など混沌とした時代の中にありながらも、自分たちの生きる場所や生き方を、新しい形で選び始めた若者たちのスピリットがそこに存在していたのです。

このブランド「花里庵」では、モダンボーイ・モダンガールたちの前時代のスタイルに新しいものを取り入れて自分らしく生きる姿をリスペクトし、今あるものも大切にしつつ自分たちなりに楽しむ。そんな”今”を楽しむことを皆様にご案内していきます。

そして、その時代の事・日本にある素敵な事や物をこのコーナーを通してご案内していきますので、皆さんの生活のちょっとした潤いにお読み下されば幸いです。


ではでは、また次の機会に。

みなさまハイカラな日々をお過ごしください。